Extreme Travel

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ホテルチェーン、ロイヤリティプログラムの比較

航空会社の顧客囲い込みの仕組みとしてFFP(Frequent Flyers Program)があるようにホテルにおいても同様のロイヤリティプログラムがあります。FFPになぞってFSP(Frequent Stayers Program)と言われていた時期もありました。有名なのは、Hilton Hotels & Resorts(傘下のブランドとしてはヒルトン、コンラッド、ウォルドルフアストリア、DoubleTree by Hiltonなど)のHHonersやStarwood Hotel & ResortsのStarwood Prefered Guest(略してSPG。マリオットに買収されました。傘下のブランドとしてはシェラトンウェスティン、W、セントレジスなど)、Hyatt Hotel & ResortsのHyatt Gold Passport(傘下のブランドとしてはグランドハイアットパークハイアットハイアットリージェンシーなど)、他にもIHG、フランス系のAccor Hotels、日本だとリーガロイヤル、阪急阪神第一ホテルグループなど探せばきりがないほどFSPプログラムがあります。私たちはFFPと同じように、こだわりすぎない範囲でこれらFSPプログラムも活用しております。

テルチェーンのロイヤリティプログラム FSP 

グローバル展開しているプログラムを整理してみました(2016年)。

以下は単一の企業により運営されているホテルチェーン、プログラムです。ガバナンスが十分に効いているためどこでも一定の品質が期待できる一方、味気無さを感じる場合もあります。

プログラム Mariott Rewards HHonors IHG Rewards Club spg Le Club Accor
hotels
Club Carlson Hyatt Gold Passport
プログラム マリオット・インターナショナル ヒルトン・ホテルズ・コーポレーション インターコンチネンタルホテルズグループ スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド アコーホテルズ カールソン・レジドール・ホテルズ ハイアットホテルアンドリゾーツ
本社所在地 アメリ アメリ イギリス アメリ フランス アメリ
ベルギー
アメリ
売上高(M USD) 27,500 26,500 22,000 15,000 13,000 8,000 7,000
展開国数 120 100 100 100 90   54
ホテル数 6,000 4,600 4,700 1,200 3,500 1,440 667
部屋数 1,100,000 650,000          
主要ブランド(上位) Ritz Carlton
Autograph Collection
JW Marriott
Waldorf Astoria
Conrad
Inter Continental ST. Regis
W Hotels
Luxury Collection
Raffles
Fairmont
  Andaz
Grand Hyatt
Park Hyatt
主要ブランド(中位) Marriott
Renaissance
Hilton Crown Plaza Westin
Sheraton
Meridien
Sofitel
Pullman
Swissôtel
Radisson Hyatt Regency
主要ブランド(下位) Courtyard by Marriott DoubleTree by Hilton Holiday Inn aloft FourPoints by Sheraton Mercure
Mgallery
Novotel
Ibis
ParkInn  

 

以下はそれぞれ独立したホテル/ホテルチェーンが複数集まって構成されるプログラムです。

プログラム GHA Discovery iPrefer Leaders Club
運営母体 Global Hotel Alliance Preferred Hotel Group ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
本社所在地 UAE アメリ アメリ
売上高(M USD)
展開国数 76 75 75
ホテル数 550 800 375
部屋数     54,000
主要ブランド(上位) Kempinski
anantara
Leela
独立系 独立系
主要ブランド(中位)

Corinthia
Pan Pacific

独立系 独立系
主要ブランド(下位) Alila
Outrigger
独立系  

 

こうした中でよく使っているホテルチェーン、プログラムに対する個人的な見解をまとめます。

ヒルトンオナーズ HHonors

知名度もあり、ホテル数は4,000以上と世界トップクラスのホテルチェーン。日本では、三井住友カードが発行しているクレジットカードを所有することで上位ステータスを簡単に取得できます。しかも年会費は10,000円程度で同じくステータス付与のあるspgのクレジットカード(年会費 30,000円強)に比べお手軽です。年間1、2泊すれば元とれちゃう感じです。

ただ、ホテル数の割に、特にアジア系はあまり強くなく、都市によってはホテルがなかったり、あってもあまり魅力的でなかったりします。例えば、台湾には1件もありません、ベトナムホーチミンにもないです。(ヒルトンよりホテル数の少ないihg、spg、hyattがそれぞれちゃんと持っているのに…)。また、私たちが好んで泊まっていたのに、ヒルトン系から脱退してしまったホテルもいくつかあります。そういった意味では私たちの趣向とはそんなに合ってないのかもしれないと最近思い始めました…。ちなみになくなったホテルというのは…。パリに以前、凱旋門の近く、日本大使館の隣という閑静な環境にHilton Arc de Triompheというホテルがあり気に入って利用しておりましたが3年ほど前にhilton系列から脱退し、Hotel du Collectionneur Arc de Triompheとなり、preferredグループに移りました。hiltonは最近ではOpera近く1件確保したようですが、そもそも4,000件もあるのに、有数の観光地であるパリの中心地に1件しかないというのはちょっとバランスが悪いと思います。ブリュッセルにあったConrad BrusselsもSteigenbergerにリブランドされてしまいました。経緯は分かりませんがブランド運営側とマネジメントコントラクトで参加しているホテルのオーナー間で何かしら衝突が多いのかもしれません。泊ったことのあるホテルの中でおススメホテルは以下です。

Hilton Moscow Leningradskaya Hotel

レニングラードホテル。モスクワ市内でセブンシスターズと呼ばれているスターリン様式の建物の1つであり、泊まるだけで旧共産圏を感じることができます。ラウンジの従業員は英語があまり通じなかったりしますが(2012年滞在時、たまたまかもしれません → 2017年7月訪問時は驚くほど改善されていました。すごいホスピタリティでした。)、軽食が頂けるのは食に難のあるモスクワでは効果的です。周囲より飛びぬけた高層建築なので眺望も期待できます。徒歩圏のレニングラード駅は、サンクトを結ぶ新幹線サプサンの停車駅で3時間でサンクトペテルブルグ間を移動できます。カザン駅も(こちらは乗ったことありませんが、いつか乗りたい)シベリア横断鉄道のモスクワ発着駅だったり、カムサモーリスカヤ駅は、モスクワ地下鉄有数の装飾の美しい駅で利便性とともに、異国情緒を感じられる環境です。

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中央右の尖った建物がホテル、左はシベリア横断鉄道の終着駅でもあるカザン駅、非常にエギゾチックな景観。

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ワイドスパンの広い部屋、でもこれだけ広いスペースなのにソファーがソロなのがロシアっぽい・・・

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ラウンジでの夕方の軽食。ほかの国ではあまり見ないオードブルが印象的。スープやキノコを具材とした料理がロシアっぽい。

Rome Cavalieri, Waldorf Astoria Hotels & Resorts

建物自体はスタイリッシュですが館内には至る所に美術品が展示されており文化都市ローマを感じられます。ラウンジであるImperial Clubは、HHonorsのアップグレード対象外となっていますので希望する場合はImperial Clubアクセス権付のプランで予約する必要があります。その分、飲み物、フード類は充実しています。プールも優雅です。ローマの夏は晴れが多く、日差しも強烈ですので、利用機会が高いと思います。立地は中心部からはちょっと離れていますので、タクシーもしくはシャトルバスの利用となりますが、丘の上にあるためCity View側の部屋からの眺めは素晴らしいです。(多少角度が付きますがサンピエトロ大聖堂のクーポラも望めます。)

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きんきらきんのロビー

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部屋からの眺め、左下はプール

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優雅な感じの朝食@Imperial Clubバルコニー

Trianon Palace Versailles, A Waldorf Astoria Hotel

ヴェルサイユ宮殿に隣接する外観も宮殿のようなおしゃれなホテルです。ヴェルサイユ宮殿に訪れるのであればここに一泊してゆっくり散策するのも一興です。パリ中心部より30分から1時間程度離れているため、時期によっては中心部に比べ比較的リーズナブルなレートで宿泊できるのもポイントです。

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ヴェルサイユ宮殿には負けるがこちらも宮殿っぽい

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朝食会場

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素敵な朝食

SPG

最近marriottに買収されました。今のところ、ポイント等は互換性を持たせつつそれぞれの系列は維持されていますが今後整理される可能性があります(→ 統合されたようでう、あまり活用してないのでまだ調べられていません…)。日本ではAmerican Expressから発行されているクレジットカードを持つことでゴールドステータスを得られますが、年会費が30,000円強と結構高額でコストパフォーマンスは使い方次第となります。ホテル数は、1,400とマリオット系列、ヒルトン系列の4,000オーバー、アコーの3,500などに比べると少ない印象ですが、要所は抑えており、また結構グッとくるプロパティを持っており、地域の独立系ホテルを積極的に勧誘し取り込んでいる印象があります。泊ったことのあるホテルの中でおススメホテルは以下です。

Augustine, a Luxury Collection Hotel

私たちが滞在した2015年当時はspgブランドではありませんでした。1300年ごろにできた修道院を中心に周囲の9件ほどの建物を繋げて一つのホテルとして運営されています。そうした経緯もあり、ホテル内外を含め周囲は統一感のある建物で雰囲気があります。王宮もカレル橋も徒歩圏で街歩きに最適です。目の前は路面電車が走るため、通り側の部屋は若干騒音がありますが、それはそれでプラハらしいとも言えます。私たちはほとんどお酒は飲みませんので直接恩恵を受けていませんが、ビールで有名なプラハということもあり地下に醸造所も持っているようです。メインダイニングでコース料理を食べましたが、たまたまそのビールを使った料理が含まれており美味しくいただきました。訪れた時に偶然修道院の部分で普段は非公開になっている施設の見学ツアーがあるからとお誘いを受けましたが、別の用事で参加できず残念でした。そうしたミステリアスな部分も歴史を感じられるホテルでした。

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中庭(車寄せ)はたまたまクラシックカーばかりでタイムスリップした雰囲気

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部屋はコンパクトだが温かみのある感じ。リノベーションされてるのでスタイリッシュ

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デギュスタシオンコースで出た自家製ビールを使った一品

アコーホテルズ

私(旦那)の出張先の常宿がこの系列だったため2016年会員になりました。年間30泊からゴールドになるところ、27泊で3泊足りずシルバーという残念な結果となりました。(T_T) ゴールドからRoom Upgradeなどの付加価値の高いベネフィットが得られるためこの差は大きい… フランス系ということで、ヒルトンの弱いパリなどに強く、補完関係が成り立つかと思っていたのですが、常宿が変わったため当分使い道はなくなってしまいそうです。貯まったポイントが切れる前に何かに使わねば。

ホテルブランドとしては、Sofitel、Pullman、Mercureと日本には来てないブランドもありますので地味な印象ですが、2015年末にフェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナルを買収し、Fairmont、Raffles、Swissôtelがラインナップに加わりました。それらも日本にはありませんのであまり関係ありませんが、私たちがぜひ行きたいと思っているFairmont Le Château Frontenac, Quebecが対象になりました。ポイントが切れる前に行けるかどうか… → 行けませんでした。結局2018年7月に横須賀のメルキュールに2泊して、三浦半島、鎌倉散策に使わせていただきました。

Mercure Yokosuka(メルキュール横須賀)

いい機会ですので、横須賀を拠点に浦賀、鎌倉を観光してきました。立地は、汐入という駅を降りてすぐ、また飲食店街のドブ板通りも至近、部屋によって横須賀港に停泊する軍艦が見え結構楽しめます。なぜかツインの部屋が広く、ダブルの部屋が狭いのでダブル派は気を付けた方がいいです、部屋の広さをとるならツインを選択する必要があります(もしくは最上階に一部屋だけ広い間取りでラージベッド1つの部屋があるようですが価格差ほどの価値があるかといえば微妙です)。

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スタイリッシュな外観

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ツインルームのリビングエリア、フルサイズの冷蔵庫と電子レンジがあるのは珍しいですが長期滞在者が多いのかな???

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部屋からの眺め、横須賀港に停泊する空母と潜水艦など。潜水艦1隻移動中

Global Hotel Alliance (GHA) Discovery

これまた日本ではほとんど知名度がないと思われるプログラムです。参加ホテルは日本に1件もありません…。私(旦那)の出張先の常宿はアコーからこちらに移りました。なんとマニアックな…

このプログラムは非常にユニークで、宿泊数による会員ステータス、ステータスに応じたアップグレードやサービス提供はありますが、他のプログラムで一般的なキャッシュバックに相当するポイント制度がありません。その代わりにオプショナルツアー、食事、スパなど「体験」の提供があります。複数のホテルグループで構成され、グループを超えて顧客の誘導を促進するために、年間で利用したブランドの数で付与される体験の数を決める形となっており非常によくできたプログラムとも思います。

参加しているホテルグループとしては、Kempinski(ドイツ)、PanPacific(シンガポール)、Leela(インド)、anantara(タイ)とそれなりに知名度がありつつ個性的なラインナップです。日本のホテルグループもどこか参加すればいいのに。
このプログラムの最上位ランクはDouble room upgrade(2ランクアップグレード!)という他であまり見ないベネフィットもあります。2017年早々にBlack Levelになりましので、これまた行きたいと思っているCiragan Palace Kempinskiに行かねば。 → こちらは実際に行きました。旅行記はこちら

事前に効果のほどの検証と、そのGHA集大成旅で活用するExperience稼ぎのために2018年GWに中国に行ってきました。

北京ホテルNUO長安

天安門広場人民大会堂の近く長安通に面した旧ラッフルズ北京が中国資本のNUOという会社?ブランド?で営業しています。ラッフルズの前は旧北京ホテル(の一部)ということで、古き中国の威厳を感じる重厚な作りです。内装も東洋の中国らしい部分と、リノベーションでモダンに作り変えられている部分がありますが、いずれも上質です。ソフト面は、チェックイン時に説明もほとんどなく、部屋にある案内も情報がプアなため不明点が多いですが、ハウスキーピングなどは1日に数回行われており基本の部分はしっかりしている印象でした。近年交通渋滞が激しく、またタクシーも捕まえにくい北京で地下鉄駅から徒歩1分の立地は外出が億劫にならない立地でその点もメリットといえるでしょう。

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重厚な外観、旧北京ホテルは3棟からなり、NUOホテル北京はB棟(真ん中の小さめの、周りが大きすぎる)、A棟(右側、高層の大型ホテル)は依然北京ホテルのまま運営中、中でつながっています。

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なかなか素敵なお部屋(Heritage Studio)にアップグレードしていただきました。

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レストランでのランチも想像以上のレベルでした。全体的にマーケティング、情報発信不足の印象です。そもそも、このNUOというブランド、現在2プロパティ運営していますが、それぞれ名前が「NUOホテル北京(NUO Hotel Beijing)」と「北京ホテルNUO長安通(Beijing Hotel NUO on Chang'an Avenue)」なんです。紛らわしい、ポテンシャルは高そうなのにこうしたマーケティングの不備で相当損していると思います。

まとめ

グローバル展開しているホテルチェーン、ロイヤリティプログラムをまとめてみました。日本で人気があるのは、ヒルトン、spg、マリオット、ihgなどが中心となると思いますが、実は結構いろいろあります。それぞれ得意不得意がありますので、利用特性に合わせて検討する必要があります。私たちは忠誠心が低いため、複数プログラムに手を出しつつ、最近は36ブランドを内包するGHAに注目、活用しております。

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